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子どもの頃、カエルを飼っていたことがあります。日本でもカエルツボカビ症発生のニュース、驚きました。あんなかわいいヤツラが日本の自然からもしいなくなっちゃったら悲しいな……と思いました。かわいいとかいう以前に、いなくなったらそれ自体が大問題なわけですが(T_T)
家庭で飼われているカエルについては、
診断法がある 消毒法がある 治療法がある
飼育放棄する必要はない 生物多様性JAPAN HP参照
とのことですし、下記各リンク先などをご参考いただきたいのですが、このサイトのテーマ、「動物実験」との関係で言えば、どーも、ツボカビ日本上陸以来、気になることがひとつ出てきました。
それは、子どもにマウスの解剖をさせる企画が増えているような気がすることです。
学校でのカエルの解剖実習は、
(1)ヒキガエルの減少
(2)ウシガエルの特定外来種指定
(3)ツボカビ症
の3つによって打撃を受けているはずで、子どもたちに解剖をさせることの倫理的問題以上に、感染症管理や自然保護の観点から廃止に追い込まれているのではないかと感じます。
それ自体は歓迎していたのですが、どうも「カエルがダメならマウスかな」という安易な(というか、不思議な…)選択がなされているような気がしてなりません。(右上の記事の件も、例年行っていたカエルの解剖を、ツボカビが原因で止めることになったので、マウスに振り替える予定でした。中止にはなったけれど。)
しかし……そのような方向に転換されるのは、どう考えても、「動物の愛護及び管理に関する法律」にも盛り込まれた、動物実験の3Rの原則(使用数の削減、苦痛の削減、代替)という世界的な流れに逆行すると思うのです。世界の流れは、「ほ乳類から魚類へ、細胞へ」という方向にあるのに、どうして日本ではこうなのでしょうか(T_T) (いや魚類だからいいと思っているわけではなく。)
18歳以下など、生徒・児童に解剖を禁止している国は、スイス、ノルウェー、インド、アルゼンチン、オランダ、スロベニア、デンマーク、イスラエルがあります。そして、あの戦争が好きなアメリカ(失礼)は別にして、多くの国では、法律で禁止はしないまでも、小学生やら中学生やらに解剖をさせることはないと聞きました。
そりゃそうですよね……。ハムスターやマウスを飼ってきた私としては、もしいま小学校や中学校に通っていて、同級生がマウスの解剖をやったなんて知ったら、そりゃーもちろん、ちょっと……ドンビキ!です(>_<)。(ごめんねぇ、言い方は悪いけど)
やはり日本では、動物とのよりよい関係を考えさせ教える人道教育(ヒューメイン・エデュケーション)や、良質な動物介在教育なんてまだまだ先のことなのでしょう……。解剖で命をうばいながら、口では命の大切さを説くことは、子どもの心にダブルバインド状況をもたらすのではないかと懸念します。
解剖実習は、つまるところ、「科学のため」という大義名分をつければ、人間は生き物をどのように扱ってもよいとということを教えているんだと思います。これからの時代は、科学が自然・生命を破壊してきた反省に立たなければならない時代のはずなのに……。(究極のところ、どういう大人になってほしいかの理想像が違うんでしょうケド。遺伝子組換えバリバリやってほしいとか思わないもんな。)
世界に目を向ければ、いまや、優れた画像ソフトや、マネキン、シミレーションシステムなどなど、解剖の代替になるツールはたくさんあります。日本は、バーチャルリアリティなど技術では世界屈指のものがあるにもかかわらず、高校以下の教育でそれが生かされていないようなのが不思議でもあります。ようするに教育ツールにお金と知恵をあまりつくしていないんじゃないか……とも感じます。
いつまでも「子どもに解剖」とこだわるあまり、工夫のない十年一日の理科教育にカビが生えてきているような気もするんです。そりゃ理科嫌いにもなるかな、みたいな。
もちろん、獣医学など生き物を専門に扱う課程に進めば、動物の死体を使う必要はあると思うし(自然死したり、交通事故で不慮の死を遂げた動物の死体とかで十分だと思うけど)、別に生きた動物を「さわるな」という意味ではないわけですが、子どもに(死体であっても)解剖が必要かなぁ?と思います。
それに何より、文部科学省が指針を出したおかげで、大学の解剖実習は動物実験委員会に実験計画書を通す形がとられつつあるというのに、高校以下の学校や塾に対してはなんの制度的要請もないのは、なんだか妙ちきりんな状況になっていると思います。
そして最後に…
2006(平成18)年12月に改正された教育基本法第2条4号には、教育の目標に「生命を尊び、自然を大切にし、環境の保全に寄与する態度を養うこと」が新たに盛り込まれました。これに反する行為もまた、許されないと思うのです。
参考図書:
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<< タイトルはビックリだけど、生体解剖の代替法特集とも言える雑誌。ニボシやイカを使った解剖実習のとりくみや、人体模型・人体図による授業の工夫について特集されています。
この本にも、カエルの解剖は今後できなくなっていくだろうと書かれていました。教科書の「実習」からはすでにはずれ、「研究」からもいずれ消える可能性あり、と。
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カエルの解剖代替学習ソフト:
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ほかにもいろいろなソフトが
ありますが、これは賞もとった
スグレモノ。
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<< これはすごいです! 大学などの専門課程向けのソフトなので、かなり詳細まで情報が盛り込まれていて、画像もハイクオリティ。骨だけ、神経系だけなどの設定もできるし、臓器の透明度を下げて重なり具合を確かめるなどなど、いろいろな操作・設定もできるところが感動です。自己点検テストつき。
ソフトの利点は、
・繰り返し繰り返し自主的に学ぶことができる。忘れたら確かめられる。解剖はそのときだけ。
・麻酔が覚めないかなど、ドキドキと他のことに気をとられて実習に集中できないようなことが起きない。
・実際の解剖では、血でよく見えなかったり、血のにおいで気持ち悪くて集中できなかったりということがおきうる。
ゲームソフトのように生き物を殺すことをさせることはないので、生命軽視になるといった批判とは無縁だと実際利用して感じました。あくまで学習ソフト。
な〜んで英語なんだ!
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ザ・学習指導要領 解説本:
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中学・理科
めちゃくちゃ安いんですね…。まぁ文部科学省のサイトに載ってるんですけどね。改めて買ってみました。
解剖しろとは書いていません。どちらかというと、観察重視? ただ、解剖する場合の注意書きは書いてあります。死体も粗末に扱うな、とか。たしかに、学校の解剖で出た遺体の処理が生ゴミだったらキツイですよね……。
P77 「動物愛護の態度を養うことも大事である」
この文章と矛盾がないように、あと一歩、日本も前進してほしいです。
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その他:
カエルの動物実験
日本科学未来館 無料公開デー 2007 見学記
ツボカビリンク:
WWF:ツボカビに関するQ & A
〜 特にカエルを飼育している一般の方々へ 〜
カエル・ツボカビ病に関する専用リンク集(alianML)
ツボカビ症に関する解説書(詳解) PDF
爬虫類と両生類の臨床と病理のための研究会
カエルレスキュー隊
カエルなど両生類に感染するカエルツボカビについて 環境省
カエルのツボカビ症の感染 麻布大学
両棲類飼育者が覚えるべきツボカビ問題の諸々
このページ、すっかりツボカビから話がそれててスイマセンm(_ _)m
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